水道が引かれていないこの山水ラボの命綱、井戸。
井戸水はいちど3トンほどの容量のあるタンクに貯め、そこから浄水器と滅菌機を通り、建物へとポンプで給水されます。
そしてやってきた井戸タンク掃除の季節。
いちどタンクの水を空にしなければならないため、
雨がよく降って、しかも暑すぎず、寒すぎない時期が適期なのです。
ということで、梅雨のあいまの、いい感じに曇った住人が全員いる土曜日に掃除を決行。
前夜、全員が入浴を済ませ、ありとあらゆるものに水を貯め、
あー、もったいない~と思いながら、夜遅くにタンクの水を放水して就寝。
暑くなる前に終わらせるぞ、と早朝から掃除をスタート。
タンクのある山際は、ギボウシの花がゆらゆらと咲いていて、ハグロトンボがあちこちに飛んでいます。
この季節ならではの景色。
底には赤っぽい砂のようなものが、うっすらと溜まっています。鉄分を帯びた砂かな。
劇落ちくんで側面と底をすみずみまでこすり、きれいな水で流し、タオルで拭き取る。
底の水をボウルとバケツで外にできるだけ汲み出し(ここがいちばん大変!)、
何度もタオルで水分を吸い取り、拭き上げるのです。
そして、朝ごはん休憩を挟みつつ、今回は実働3時間ほどで終了!
中から梯子を登って出てくるふたりは、前回と同様、宇宙から帰還した宇宙飛行士のようでおもしろい。
そして感動の水入れ。「おおーっ!」と歓声が沸かずにはおれない瞬間です。
蛇口をひねって水がしっかりと出るくらいに水が貯まるまで、約3時間。
夕方からやっと、ためておいた食器なんかを洗うことができるようになります。一日がかりです。
けど、一回目に掃除したときはこれを2回繰り返したので、それを思えばずいぶんと楽になりました。
夕方からはしっかりと夕立もあったし、なんとも計画通りに進んだ今回の井戸タンク掃除。
これでまた一年間、ありがたくお水を使わせてもらえます。
お疲れ!私たち!